スクラッチでオンラインゲームを作る⑦ プレイヤー管理

スクラッチプログラミングに挑戦している皆さん、どうも！スクラッチコーチです。

前回(ぜんかい)は別(べつ)プレイヤーを検知(けんち)することに成功(せいこう)したぞ！これで新(あたら)しい人(ひと)が同(おな)じプロジェクトをプレイしていることをプログラム内(ない)で知(し)ることができたんだ。これはオンラインゲームにとって最高(さいこう)にエキサイティングな前進(ぜんしん)だよね！今回(こんかい)はこれをもっと進(すす)めていくぞ。

今回(こんかい)の目標(もくひょう)「プレイヤーを管理(かんり)する」

新(あたら)しいプレイヤーを検知(けんち)できたので、このプレイヤー情報(じょうほう)を格納(かくのう)するリストを作(つく)りたい。そうすることでこのプレイヤーは検知(けんち)済(す)みのプレイヤーとして判定(はんてい)することも出来(でき)る。それの何(なに)が嬉(うれ)しいかというと、プレイヤーが新(あたら)しく入場(にゅうじょう)した際(さい)に１回(かい)だけ行(おこな)いたい処理(しょり)がある場合(ばあい)に役立(やくだ)つんだ。全(まった)く新(あたら)しいプレイヤーなら処理(しょり)Aと処理(しょり)B、検知(けんち)済(す)みのプレイヤーなら処理(しょり)Bだけ、みたいな分岐(ぶんき)を作(つく)れるってことだよ。この機構(きこう)をプレイヤー管理(かんり)と呼(よ)ぼうか。今回(こんかい)はこの管理(かんり)システムを構築(こうちく)することを目標(もくひょう)に一緒(いっしょ)にやっていこう！

カンタンなまとめ

今回(こんかい)の流(なが)れをカンタンにまとめておくよ。

• 新(あたら)しく２つのリスト「★プレイヤーUID一覧(いちらん)」と「★プレイヤーデータ一覧(いちらん)」を作(つく)りプレイヤー管理(かんり)用(よう)のデータベースのように取(と)り扱(あつか)う
• 新(あたら)しいプレイヤーのときは入場(にゅうじょう)処理(しょり)とデータ更新(こうしん)処理(しょり)を行(おこな)い、検知(けんち)済(す)みのプレイヤーのときはデータ更新(こうしん)処理(しょり)のみを行(おこな)うように、クラウド変数(へんすう)の受信(じゅしん)処理(しょり)を作(つく)り込(こ)む(む)

こんな感(かん)じ。ステップは少(すく)なそうに見(み)えるけどリスト同士(どうし)の関係性(かんけいせい)が複雑(ふくざつ)になってくるので、じっくり取(と)り組(く)もう！

新(しん)プレイヤーを追加(ついか)する

検知(けんち)した別(べつ)プレイヤーが新(あたら)しくゲームをプレイし始(はじ)めた人(ひと)なのか、それともすでに検知(けんち)済(す)みの人(ひと)なのかによって処理(しょり)が異(こと)なるので、そこを判断(はんだん)できるようにしよう。作戦(さくせん)としては前回(ぜんかい)クラウド変数(へんすう)の比較(ひかく)でやったように、リストを使(つか)った比較(ひかく)をしていく。ただし今回(こんかい)は、デコードしたプレイヤーUIDがすでに検知(けんち)済(す)みのプレイヤーUID一覧(いちらん)にあるかどうかを調(しら)べて、なければ新規(しんき)、あれば既知(きち)として判断(はんだん)するコーディングをしていきたい！

新(あたら)しいリスト①「★プレイヤーUID一覧(いちらん)」を用意(ようい)する

すでに検知(けんち)済(す)みのプレイヤーなのか、それとも新規(しんき)プレイヤーなのかを判断(はんだん)するために、プレイヤーUID一覧(いちらん)をリストとして用意(ようい)しよう。

初期(しょき)化(か)する

使(つか)う

変数(へんすう)「エンコード文字列(もじれつ)」を１度(ど)デコードしたから、変数(へんすう)「値(ね)」の中(なか)にはプレイヤーUIDが入(はい)っているんだったね。★プレイヤーUID一覧(いちらん)に存在(そんざい)しているかどうか、ちょっと変(か)わったブロックを使(つか)ってチェックしてみよう。

リストブロックの１つに、リスト内(ない)の何番目(なんばんめ)に値(ね)が存在(そんざい)するかを教(おし)えてくれるものがあって、リスト内(ない)になければゼロを返(かえ)してくれる。ゼロが返(かえ)ってきたら新規(しんき)プレイヤー、１以上(いじょう)なら検知(けんち)済(す)みのプレイヤーっていうことになるよう作(つく)っていくよ。

新規(しんき)プレイヤーの入場(にゅうじょう)処理(しょり)を行(おこな)う

では条件(じょうけん)ブロックを使(つか)って判定(はんてい)していこう。プレイヤー番(ばん)号(ごう)がゼロなら新規(しんき)プレイヤーだね。

プレイヤーUIDを一覧(いちらん)に追加(ついか)して、次回(じかい)からは検知(けんち)済(す)みのプレイヤーとして扱(あつか)われるようにしよう。

新(あたら)しいリスト②「★プレイヤーデータ一覧(いちらん)」を用意(ようい)する

ここで２つ目(め)の新(しん)リストだ。★プレイヤーデータ一覧(いちらん)を用意(ようい)しよう。

初期(しょき)化(か)する

使(つか)う

空白(くうはく)をリストに追加(ついか)して長(なが)さを増(ふ)やしておこう。新(あたら)しいプレイヤーのデータが格納(かくのう)される予定(よてい)の行(ぎょう)だよ。

プレイヤー番(ばん)号(ごう)を更新(こうしん)する

新(あたら)しいプレイヤーの番(ばん)号(ごう)はゼロのままなので、このあとすぐ追加(ついか)するプレイヤーデータの行(ぎょう)の番(ばん)号(ごう)を割(わ)り当(あ)てておこう。

プレイヤーデータを更新(こうしん)する

ここまでは新規(しんき)プレイヤーのみの入場(にゅうじょう)処理(しょり)だったけど、ここからは検知(けんち)済(す)みのプレイヤーとも共通(きょうつう)の処理(しょり)になるよ。★プレイヤーUID一覧(いちらん)の何番目(なんばんめ)にプレイヤーUIDが存在(そんざい)するか、新規(しんき)プレイヤーも検知(けんち)済(す)みプレイヤーもこの段階(だんかい)では明(あき)らかになっているね。そこで、★プレイヤーデータ一覧(いちらん)の同(おな)じ位置(いち)に更新(こうしん)データを格納(かくのう)していきたい。図(ず)にするとこんな関係性(かんけいせい)だよ↓

プレイヤーデータリストを置換(ちかん)する

プレイヤー番(ばん)号(ごう)の位置(いち)にあるデータを２つ目(め)の引数(ひきすう)「更新(こうしん)データ」で置換(ちかん)しよう！

プレイヤー番(ばん)号(ごう)を空白(くうはく)にしておく

後片付(あとかたづ)けとしてプレイヤー番(ばん)号(ごう)を空白(くうはく)にしておこう。これは次(つぎ)のチュートリアルで重要(じゅうよう)になってくるよ。

テストぉ！

並(なら)べてテストしてみよう！

ナイスぅ！完璧(かんぺき)に同期(どうき)できてるね。これタブを３つ並(なら)べても上手(うま)くいくよ。やってみてね。プレイヤーUID一覧(いちらん)とプレイヤーデータ一覧(いちらん)が２行(ぎょう)ずつに増(ふ)えるから。その瞬間(しゅんかん)ゾワッてなるかもよ、自分(じぶん)すげーってｗ

次回(じかい)へ

この同期(どうき)システムを使(つか)えば、なんと１００人(にん)参加(さんか)型(がた)のオンラインゲームを作(つく)ることも可能(かのう)なんだよ……すごくない？今(いま)はクラウド変数(へんすう)を１つだけしか使(つか)ってないっていうのも信(しん)じられないよね。よくここまで来(き)たね。スクラッチのトップクラスのオンラインゲームを作(つく)る、そう豪語(ごうご)して始(はじ)まったこのシリーズもいよいよココまで来(き)た。頂上(ちょうじょう)はもう視界(しかい)に捉(とら)えているぞ！もうちょっと一緒(いっしょ)に頑張(がんば)ろう！次回(じかい)は別(べつ)プレイヤーを表示(ひょうじ)させるところを実装(じっそう)しよう。もちろん表示(ひょうじ)するだけじゃなくて動(うご)きも同期(どうき)させるぞ！さらにその後(あと)のチュートリアルではクラウド変数(へんすう)を８つ使(つか)ってスケールアップさせるよ。そしたら同期(どうき)のスムーズさが圧倒的(あっとうてき)に良(よ)くなるから期待(きたい)してて。また近日(きんじつ)中(ちゅう)に更新(こうしん)するので待(ま)っててくれぃ。