スクラッチでオンラインゲームを作る④ マイナスに対応する

スクラッチプログラミングに挑戦している皆さん、どうも！スクラッチコーチです。

前回(ぜんかい)はデコードを実装(じっそう)したぞ！エンコードされて意味(いみ)のあるカタマリになった文字列(もじれつ)を分解(ぶんかい)して、元(もと)のデータに直(なお)す処理(しょり)ができたわけだ。これをX座標(ざひょう)とY座標(ざひょう)に反映(はんえい)すれば同期(どうき)処理(しょり)が完成(かんせい)するんだけど、ちょっと待(ま)って。スクラッチの座標(ざひょう)はマイナスも普通(ふつう)に入(はい)ってくるよね。マイナスって「-10」とかなんだけど、ここでクラウド変数(へんすう)のルールの１つを思(おも)い出(だ)してほしい。そう、クラウド変数(へんすう)には数字(すうじ)しか入(はい)らなくて、文字(もじ)や記号(きごう)は入(はい)らないんだったね。つまり「-10」の「-」マイナス部分(ぶぶん)はクラウド変数(へんすう)には入(はい)らないんだよ！そこで、今回(こんかい)の作戦(さくせん)を発表(はっぴょう)する！マイナスはゼロに置換(ちかん)して無理(むり)やりエンコード・デコードする大作(たいさく)戦(せん)だ！つまり、「-10」じゃ「010」にして送信(そうしん)する、そして「010」を「-10」として受信(じゅしん)するってことだ。

エンコードを改修(かいしゅう)する

まずはエンコードから直(なお)そう。ゼロより小(ちい)さいときはマイナスをゼロに置換(ちかん)する処理(しょり)を追加(ついか)するよ。

マイナスかどうかを調(しら)べる

ブロック定義(ていぎ)「エンコードする」に処理(しょり)を追加(ついか)していくぞい。

条件(じょうけん)分岐(ぶんき)ブロックを追加(ついか)する

調(しら)べるといえば「もし～なら」という条件(じょうけん)分岐(ぶんき)ブロックだね！

条件(じょうけん)式(しき)を追加(ついか)する

０より小(ちい)さければマイナスだね。

引数(ひきすう)も「値(ね)」って名前(なまえ)だから分(わ)かりづらいけど、条件(じょうけん)式(しき)に使(つか)っているのはオレンジ色(しょく)の変数(へんすう)「値(ね)」だよ。

マイナスを０で置換(ちかん)する

どうやって実現(じつげん)しようか？考(かんが)え方(かた)としてはマイナスを除去(じょきょ)してから０をくっつけるという手順(てじゅん)だよ。

絶対値(ぜったいち)を求(もと)める

マイナスを除去(じょきょ)するには絶対値(ぜったいち)の演算(えんざん)ブロックを使(つか)うと便利(べんり)だよ。

絶対値(ぜったいち)だから、「-10」なら「10」ってなるよ。

０とくっつける

「りんごとバナナ」ブロックで０を前(まえ)にくっつけよう！

で、こうなる↓

これで「-10」が「10」になって、先頭(せんとう)に「0」をくっつけて「010」になるね！イェイ。

変数(へんすう)「値(ね)」にセットする

これでエンコード側(がわ)はいいね。

テスト

エンコードに渡(わた)す値(ね)を-10にしてからクリックでテストしよう。

よっしゃ！いい感(かん)じだね。エンコード文字列(もじれつ)を見(み)ると3010になってるね。3の後(うし)ろに続(つづ)く3つの数字(すうじ)は意味(いみ)のあるカタマリって分(わ)かるね。ナイスぅ！

デコードを改修(かいしゅう)する

次(つぎ)はデコード側(がわ)も直(なお)していこう。このままだと010は010として受(う)け取(と)ってしまうので、-10に直(なお)して受(う)け取(と)るようにしていくぞ。

マイナスかどうかを調(しら)べる

ブロック定義(ていぎ)「順番(じゅんばん)にデコードする」を直(なお)していこう。

条件(じょうけん)分岐(ぶんき)ブロックを追加(ついか)する

処理(しょり)の最後(さいご)に追加(ついか)するよ。

条件(じょうけん)式(しき)を追加(ついか)する

１文字(もじ)目(め)が０から始(はじ)まってたらマイナスっていう仕様(しよう)だったね。

で、こうなる↓

マイナスに変換(へんかん)する

先頭(せんとう)の０は特(とく)に意識(いしき)しなくても大丈夫(だいじょうぶ)！強引(ごういん)に引(ひ)き算(ざん)しちゃおう！

テストする

おお！ちゃんとマイナスに戻(もど)ってるぅ！最高(さいこう)！

クラウド変数(へんすう)にエンコード文字列(もじれつ)をセットする

この勢(いきお)いでクラウド変数(へんすう)に値(ね)をセットする処理(しょり)も作(つく)って、動(うご)きの同期(どうき)まで試(ため)してみよう！

準備(じゅんび)する

まずテスト用(よう)に使(つか)ってたクラウド変数(へんすう)まわりのブロックを消(け)そう。

エンコード文字列(もじれつ)を初期(しょき)化(か)する

座標(ざひょう)をエンコードする

X座標(ざひょう)とY座標(ざひょう)をエンコードしよう。

X座標(ざひょう)をエンコードする

Y座標(ざひょう)をエンコードする

クラウド変数(へんすう)をセットする

エンコード文字列(もじれつ)をクラウド変数(へんすう)にセットするぞ！

クラウド変数(へんすう)をデコードして同期(どうき)する

よしよしよし、この調子(ちょうし)で行(い)くぞ！つぎは数字(すうじ)キー「２」を押(お)したときの処理(しょり)を直(なお)していくぞ。

準備(じゅんび)する

分(わ)かりにくいからいったんテスト用(よう)のブロックは消(け)す。

外(はず)してどこかに置(お)いといてもOK。

変数(へんすう)「エンコード文字列(もじれつ)」を更新(こうしん)する

送(おく)られてくるクラウド変数(へんすう)1の値(ね)を、変数(へんすう)「エンコード文字列(もじれつ)」にセットする。

変数(へんすう)「エンコード文字(もじ)の順番(じゅんばん)」を初期(しょき)化(か)する

デコードの準備(じゅんび)として変数(へんすう)「エンコード文字(もじ)の順番(じゅんばん)」を１で初期(しょき)化(か)しておこう。

デコードする（１回(かい)目(め)）

デコードするぞ！

これで変数(へんすう)「値(ね)」に１つ目(め)のカタマリ、つまりX座標(ざひょう)のデータが入(はい)った！

X座標(ざひょう)をセットする

この値(ね)をそのままX座標(ざひょう)に割(わ)り当(あ)てよう。

デコードする（２回(かい)目(め)）

もういっちょ！次(つぎ)はY座標(ざひょう)を意味(いみ)するカタマリをデコードするぞ。そして変数(へんすう)「値(ね)」をY座標(ざひょう)にセットするところまでやってみよう。

同期(どうき)をテストする

さあどうなるかな……。そうだ、BeforeとAfterが分(わ)かるようにクラウド変数(へんすう)を２つ使(つか)ってるときのテスト結果(けっか)も乗(の)せておくね。

クラウド変数(へんすう)２つ使(つか)ったテスト結果(けっか)

エンコード・デコードを実装(じっそう)したテスト結果(けっか)

スクラーーーーーッチ、レボリューーーーーーーションっ！スーパー改善(かいぜん)したね！

次回(じかい)へ

え？次(つぎ)があるの？もうけっこうスムーズな同期(どうき)が実現(じつげん)できたんですけど？いやいやいや、僕(ぼく)たちが目指(めざ)す高(たか)みはこんなもんじゃあありません。もっと上(うえ)に行(い)く。スクラッチオンラインゲームの最高峰(さいこうほう)まで行(い)くぞ！トップクラスのスクラッチオンラインゲームの作(つく)り方(かた)を届(とど)けるから、まだまだこれからだ。ブクマして待(ま)っててくれ！